【新・関西笑談】和紙で未来を拓く(4)和紙デザイナー 堀木エリ子さん
■転職先が閉鎖、技の伝承に危機感
--4年間銀行勤めを経て、転職した手漉(す)き和紙の商品開発の会社は2年間で閉鎖してしまったのですね
堀木 その会社では、レターセットやラッピング、一部インテリアも手がけていて、新しいアイデアで商品を開発し、販売していました。けれど、半年後、1年後には、機械漉きの和紙や洋紙でできた、よく似た商品が横に並びます。そうすると、手漉きは値段が高いし、機械でできたものは安いですから、高い安いで価値が計られて、競争に負けてしまった形になりました。
--競争というのは残酷なものですね
堀木 私がそのとき一番問題だと思ったのは、高い安いで計られて、本来の手漉き和紙以外のものに制覇されていって、職人さんたちの姿がなくなるということでした。誰かが何とかしてほしいと思ったんです。ところが、周りを見渡しても、誰も見あたらない。
--それで堀木さん自身がするしかないと決心した
堀木 強い情熱というか使命感がどこからかわいてきたのです。でも、お金を持っているわけではないし、デザインやアートの勉強をしたわけでもない。当時、24歳でした。閉鎖した会社の社長さんにどうしたらいいのか相談すると、京都の呉服問屋さんで、非常に文化にも興味があって、アーティストを育てることにも理解がある社長さんがいらっしゃるから、その人を訪ねてみたらどうかと。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000104-san-soci
