地道な研究を粘り強く続け、ノーベル化学賞の受賞が決まった米ボストン大名誉教授の下村脩(おさむ)さん(80)。吉報から一夜明けた9日、若き日の下村さんが通った学校の後輩たちは、興奮さめやらぬ様子で偉業をたたえた。
原爆が投下された長崎の郊外から科学の道に入るなど、研究者としてのスタートが恵まれていたとは言えない下村さんの栄冠は、若い世代を勇気づけた。
下村さんが卒業した長崎医科大付属薬学専門部(現長崎大薬学部)。親交がある同学部の中島憲一郎教授(61)は、この日の講義で学生約80人に受賞を報告。「皆さんの中から下村先生に続く素晴らしい研究者が出てほしい」と期待を込めた。
中島教授は「研究を誰も受け入れてくれなかった時期もあったが、現在では緑色蛍光たんぱく質(GFP)があらゆる医学の分野で利用されている」などと説明。「田舎でも材料がなくても勉強ができる。日本の大学から若い人に世界に飛び出してほしい」という下村さんの言葉を紹介した。
昨年10月、下村さんの講演会を大学で聞いたという薬学部3年の堀口大輔さん(20)は「一直線な姿が忘れられない。地方の大学出身ということで、我々にとっても励みになる」と語った。
下村さんは昨年1月、母校の長崎県佐世保市立白南風小を訪問した。その際、案内した木山正則校長は「基礎研究の成果が認められての受賞。子供たちにも基礎を勉強することの大切さを教えたい」と話した。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000035-yom-sci
