受注減などで経営が悪化する企業向けに、国が従業員の休業手当を一部助成して雇用維持を図る助成金制度の利用が、東北で急増している。従来の雇用調整助成金と昨年12月に創設された中小企業緊急雇用安定助成金の2制度を合わせ、2月の申請は東北6県で2500社を超えた。利用企業には「雇用をかろうじて確保できた」と制度の恩恵を指摘する声がある一方、「解雇を先延ばししただけだ」と先行きを懸念する見方も出ている。
中小企業緊急雇用安定助成金制度は、中小企業向けに助成率を高めた。2つの制度は助成対象を1、2、3カ月分の3種類から選べるが、早期支給される1カ月分を望んで月ごとに申請するケースがほとんどだ。
2制度について国がまとめた2月の申請状況(速報値)によると、東北では2555社が約14万4600人を休業対象者として申請した。県別の内訳は表の通り。福島が最も多く山形、岩手が続く。
新制度が始まった昨年12月は、東北で218社が約2万300人の休職を申請した。翌1月は1422社、約10万2500人分と増え、2月は申請企業数が12月の11倍、対象者数が7倍になった。
「制度のおかげで少なくても4、5人が解雇されずに済んだ」と明かすのは仙台市の建設会社。一時は全従業員の失業保険を計算したが、休業手当の8割が助成される制度を知り方針を変えた。「6月に大きな仕事がある。それまで人員を維持ができる」と安堵(あんど)する。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090415-00000001-khk-soci
