「言いづらいから」――転職時に交渉しないと年収ダウン?
6月13日17時27分配信 ITmedia Biz.ID
転職時の年収交渉(Tech総研資料より)
Tech総研のアンケート調査によると、「言いづらいから」「雇ってもらえるだけマシ」などの理由で、転職時に年収交渉しない人が59%に上ることが分かった。さらに、転職後に年収が「増えた」人は全体の25%だったのに対し、「減った」人は58%にも上る。調査は2007年以降に転職したエンジニア187人を対象に実施した。
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●「言いづらい」「自分では決められない」――それぞれの非交渉事情
調査では6割も占める「非交渉派」。Tech総研によると、その理由の多くは「どちらかというとネガティブなもの」。中には最初からあきらめている人もいたという。
●交渉しなかった理由
・専門分野が異なり即戦力になれる自信がなかった(半導体設計/31歳)
・雇ってもらえるだけマシ(Web系システム開発/39歳)
・言いづらいから(制御系システム開発/33歳)
・採用されなくなったら困るから(機械・機構設計/32歳)
・未経験なので、とにかく入り込む方が大事(運用、監視/33歳)
・人事と給料は自分で決められない(セールスエンジニア/38歳)
Tech総研は、自分にとってより価値がある仕事に就くなら「給料は二の次」(Web系システム開発/29歳)とする意見も尊重しつつも、そのことと、給与について敏感になることはまた別次元の話で、少なくとも、次の年収アップの手だてを考えながら、年収交渉には前向きの態度で臨みたいとしている。
たとえ望みがかなわなくても、交渉を通して初めて、相手が本音のところで何を考え、自分が本当は何を得たいかが見えてくる。自分の市場価値が分かるまたとない機会だから交渉はすべきと、Tech総研は提案している。
●30代前半より20代後半の方が「自信あり」?
年齢層の内訳を見てみよう。
「非交渉派」では、家族の扶養や不動産のローンなど出費がかさみがちな30代前半層の方が、20代に比べて多い。逆に「交渉派」が最も多いのは20代前半だ。半分を占めており、30代前半の37%に比べるとその違いは明らか。「まだ職歴の短い20代前半には、経験の少なさを開き直る形で、大胆に年収交渉に臨んでいる。転職に対するドライな感覚の表れかもしれない」(Tech総研)
●交渉してもしなくても、収入アップは望みにくくなった
「交渉派」をさらに見て行くと、転職後の年収が「増えた」人は25%、「変わらない」が25%、「減った」が50%。一方、「非交渉派」でも「増えた」人は25%、「変わらない」が12%、「減った」が63%という結果が出てきた。
交渉しない人は、交渉した人よりも転職後の収入が「減った」割合が13%多い。だが、交渉してもしなくても、転職で年収が「増えた」人が25%しかいない。実はTech総研によると、2004年から2006年12月に転職暦のあるエンジニア300人を対象にした調査では、交渉の有無にかかわらず、年収が「増えた」のは6割に上っていた。さらに20代から30代前半にかけては、ほぼ100%が転職で年収が「増えた」と回答している。
ところが今回の調査では20代前半で50%、20代後半で64%、30代前半でも62%が「減った」と回答している。ダウンした金額は平均27万円だという。
●前職との相対基準か自分自身の絶対基準か――交渉方法は2パターンあり
では、直接交渉に臨んだ人はどんな交渉をしたのだろう。次の2パターンある。
●相対基準での交渉
・雑誌に書かれている給料との違いを指摘(Web・オープン系システム開発/28歳)
・最初の提示金額より20万円少なく言われたため交渉。10万円アップした(運用、監視/34歳)・年収が下がるなら転職をやめると話した(サービスエンジニア/40歳)
・前職から大きく落ちるのは嫌だと伝えた(研究、特許/30歳)
・現在の収入額を保証してもらう約束をした(サービスエンジニア/29歳)
・あまりにもダウンすると生活に響くと粘った(品質管理・生産管理/35歳)
以上が、前職を基準に交渉したパターン。もう1つは、自分の絶対基準に交渉したパターンだ。
・自分が満足する適正な評価に対する給与を求めた(機械・機構設計/35歳)
・自身の評価を落としたくなかったため交渉した(コンサルタント/39歳)
・今までの経歴や自分にできることを説明し、転職先でどういうことをやろうと思うかを説明して、査定してもらった(Web系システム開発/31歳)
年収交渉の有無にかかわらず、転職後の年収変化の満足度については「どちらともいえない」が24%、「やや不満である」が14%、「かなり不満である」が11%と、不満傾向が48.1%とある。不満度の高さがうかがえる。
「結果がどうあれ、年収交渉を行うだけのスキルと自信さえあれば、少しは不満感が晴れるのかもしれない」(Tech総研)
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引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000055-zdn_b-sci
